猫、標
どうも。今年もモコモコの部屋着を着て厚いスリッパを履くシーズンがやってまいりました。
僕は胃腸炎っぽいのでまーた体調を崩しておりますが皆さんもお身体大事になさってください。
さて、今回は
辿る標というお話を作りました。
このお話は1匹のビビリでヤンチャな野良猫視点で進むもので、それ故擬人化を多用しています。昔作った「誰かの気まぐれ日記」に何処か通ずる点が勝手にできました。
で、タイトルの標ってのは一応立ち入り禁止の看板のことなんですが、本来標ってのは道標だとか、道を辿った先にあって案内してくれるもの。
だけどこのタイトルの中の辿るってのは、標自体の過去を辿るという意味のものです。
その結果、物語の最後の部分に行き着く。
テーマは元は「自分も怖いけど皆が怖くないように立っている者」みたいな、かっこいいのを作りたかったんです。本当は。
知り合いがそんな感じの言葉を口にしてるのを聞いて、かっけぇなってなったのが始まりですね。
それは英語の授業の話をしている時に発せられた言葉で、本来立つ(先生に立たされる)ってのは、僕らにとってある種の恥を含んだものなんですよ。
なので本当はそんなかっこいい意味のものではない。それはわかっていました。
でもすごくかっけえなと感じました。だからそれを再現できるかっこいいものを作りたいと思って作り始めてみたのですが、
でも気がつけばこうなっていた。
これはこれでアリだなとなったわけですね。
そんなこんなで誕生したお話です。
結局どこまでも優しいお話になってしまったなぁ、と本当になんとも言えない気持ちです。
ぜひご覧ください。